死亡一時金を受け取るには請求が必要
iDeCoの約1,300万円は死亡一時金として相続人の子供に現金で支給される予定ですが、この死亡一時金は請求しないと受け取る事ができません。
加入者の死亡後3年以内に裁定請求をすれば「みなし相続財産」として非課税枠(500万円×相続人)が使えますが、3年以上経ってからの請求では一時所得として課税対象になってしまいます。
更に5年以上経過した場合には、死亡一時金として受け取ることが出来ず、相続財産の扱いになります。
もし遺族や受取人が裁定請求をしなかった場合には、最終的に法務局に供託されるそうです。
みなし財産として非課税枠を利用して受け取るには、色んな手続きに追われて大変でも早めに請求をしてもらう必要があります。
死亡後一時金の受取に必要な手続きを調べてまとめ、エンディングノートに書いておきました。
楽天証券iDeCoで死亡一時金を受け取るために必要な手続き
楽天証券よくあるご質問「【iDeCo】加入者が亡くなった場合、積み立てた資産はどうなりますか?」によると、
まず、遺族(or事前に指定した場合は死亡一時金受取人)がカスタマーサービスセンターに電話する必要があります。
固定電話からは0120-545-401
携帯電話からは0570-000-401
平日 8:30~17:00
土日 9:00~17:00 (祝日・年末年始を除く)
フリーダイヤルもナビダイヤルもiDeCoに関するお問い合わせなら音声ガイダンスに従って3を押し、電話が繋がったら「iDeCo加入者が亡くなったので死亡一時金受取の手続きをしたい」旨を伝えて説明を受け、必要書類を送ってもらいます。
iDeCo公式サイトで「死亡一時金の請求手続きについて」の項目には、「加入者死亡届」の見本もありました。
氏名や生年月日、性別、住所、電話番号、死亡年月日の他に記入するのは基礎年金番号くらいです。
60歳未満で給付は受けていないので、届出区分は個人型年金の給付を受けていないに○、届出者の死亡した加入者等との関係は02(子)に○をする。
「死亡一時金裁定請求書」の方も記入が必要な項目はほとんど同じで、受取口座の情報を追加するくらいです。
請求者の死亡した加入者からみた関係は2(子)に○をして、死亡一時金の受取人は指定されていなかったの2に○でOK。
基礎年金番号はエンディングノートに分かるように書いて年金手帳も挟んであるので、迷ったり調べるような事はなさそうです。
楽天証券から送られてきた「加入者死亡届」と「死亡一時金裁定請求書」の必要事項を記入したら、「死亡診断書」のコピーを添付して郵送で提出。
証券会社とは別に、記録関連運営管理機関にも裁定請求書などの必要書類を提出(裁定請求)する必要があるそうですが、これも楽天証券から説明がありそうです。
iDeCo公式サイトによると運営管理機関(楽天証券)には「加入者死亡届」を提出し、
記録関連運営管理機関(RK)に、「死亡一時金裁定請求書」を提出。
死亡一時金の支払手続きは、記録関連運営管理機関(RK)が行うそうです。
記録関連運営管理機関(RK)とは、確定拠出年金法に定める記録関連業務(「レコードキーピング業務」)を行う運営管理機関で、記録や保存、通知の他、給付を受ける権利の裁定などの業務を行う機関だそうです。
・日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T)
・損保ジャパンDC証券
・日本レコード・キーピング・ネットワーク(NRK)
・SBIベネフィット・システムズ
上記4社のうち、私が加入しているのはJIS&Tでした。
いつもは楽天証券のサイトでiDeCoの状況を確認してきましたが、久し振りにJIS&Tにログインしてみました。
かなり久し振りだったけど、前回ログインの履歴は楽天証券iDeCoにログインした日時でした。
検索ができないのでよくある質問や用語集で裁定や死亡一時金についてだけ確認しました。
おそらく、楽天証券と別に依頼しなくても、楽天証券の手続きだけでJIS&Tへの必要書類や封筒も全部送られてくるのではと思いました。
必用書類も事前に確認しておきたい
iDeCoお死亡一時金受取手続きで必要になる書類を確認しておきます。
死亡診断書の写しや受取人のマイナンバーカードと印鑑証明の他、受取人と加入者の関係によって追加で必要な書類があります。
受取人が子供の場合は加入者の出生から死亡までの連続した戸籍謄本や除籍謄本と受取人の戸籍謄本が必要です。
もしも戸籍謄本が死亡前1(~3)ヶ月くらい有効であれば、亡くなってからではなく亡くなる前(緩和ケア病棟に入院が決まる頃)に自分で戸籍謄本を取っておきたいです。
調べても亡くなった後に故人の戸籍謄本を直系血族や配偶者が請求する説明しか見つけられませんでした。
普通の戸籍謄本なら簡単ですが、何度か本籍を変えているので過去の本籍地に戸籍謄本を取り寄せるのは大変です。
20代までは父の出身地に本籍があり、飛行機の距離なので必要な時は郵送で取り寄せていました。
過去の本籍地の番地までは覚えていません。
もう少し調べてみて、死亡前に取得した戸籍謄本が無効だったとしても、出生から死亡までに必要な全戸籍謄本の請求先を調べる手掛かりにはなりそうなので、1度自分で取得してみようかと思っています。
その前に戸籍課に問い合わせてみます。
楽天証券カスタマーセンターに加入者死亡の連絡をした時に詳細の説明があると思いますが、遺族の負担を軽くしたいため、今週中に楽天証券オペレーターへチャットで質問して確認しておくつもりです。
オペレーターへの問い合わせ下書き
明日、楽天証券オペレーターに確認するつもりなので整理しておきます。
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平素より大変お世話になっております。
iDeCoに加入中の者ですが、病気で余命が短い事が分かり「死亡一時金」の請求手続きについて調べています。
事前に受取人は指定しない予定で、相続人は子供1人だけなので死亡一時金の受取は子供になります。
手続きや必要書類を事前に把握して相続人が困らないように準備しておきたいと思います。
お忙しいところ恐れ入りますが、下記手続きで誤りがありましたら教えて頂きたく宜しくお願い致します。
1.iDeCo加入者が亡くなったら、相続人の子供が御社カスタマーセンター(固定電話からは0120-545-401、携帯電話からは0570-000-401)に電話をかけて「iDeCo加入者だった母が亡くなったので、死亡一時金受取の手続きをしたい」旨をお伝えする。
2.御社より「加入者死亡届」と「死亡一時金裁定請求書」が届いたら必要事項を記載の上「死亡診断書」の写しを添付して郵送で提出。
3.運営管理機関である御社には「加入者死亡届」を、記録関連運営管理機関(RK)である日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T)には「死亡一時金裁定請求書」を提出。
4.JIS&Tには死亡時の連絡は不要で、御社へ電話をするとJIS&Tへ提出が必要な「死亡一時金裁定請求書」や返信用封筒も一緒に郵送して頂ける。
5.iDeCoの死亡一時金受取に必要な書類は、死亡診断書の写しと子供のマイナンバーカード、子供の印鑑証明、加入者の出生から死亡までの連続した戸籍謄本や除籍謄本と子供の戸籍謄本の6点。
御社のやiDeCo公式サイトなどで調べてみましたが、4.についての記載はなく私の勝手な予想です。
他にも間違いや抜けがあるかもしれません。
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尚、子供は現在17歳で、「死亡一時金」を請求する時にはまだ成人していない可能性が高いです。
相続人が未成年の子供1人で「死亡一時金」を受け取る場合に追加で必要な書類等があったり、上記とは異なる手続きが必要な場合は教えて下さい。
自宅を合わせた相続額は非課税範囲内(御社で保有しているリスク資産は生前に贈与や寄付などで整理する予定)のため、税理士には依頼せずに私の兄弟姉妹の助けを借りて相続手続きをします。
相続の手続きについては事前に私が税務署へ相談しながら準備を進めて参りますが、御社で管理して頂いている資産に関しての記載に誤りがありましたら教えて頂きたく、宜しくお願い致します。
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簡潔にまとめる事はやはり難しいです。
まずは、5.までを確認し、追加で未成年の場合の注意事項について質問できたらと思っています。
口座とクレジットカードは必要最小限に減らしておきたい
親族などが亡くなった後の手続きをした事は1度もありませんが、相続の手続き経験者からはとても大変だとは聞いていました。
子供に負担を掛けないよう出来るだけ手間を最小限にする事を目指します。
緩和ケア病棟への入院が必要な状態になると、団信の適用で住宅ローンの返済が免除されるようになります。
そうなった時にはすぐに手続きを開始して、住宅ローンがなくなったら住信SBIネット銀行は解約したいと思っています。
SBI証券の方は売却や移管手続きが終了し次第、解約します。
最終的に、
口座は楽天銀行とりそな銀行、楽天証券の3つ、クレジットカードは三井住友ゴールド(NL)1枚だけにするつもりです。